北陸新幹線の延伸が小浜-京都ルートに決まったということです。
3ルートで検討されてきて、一長一短あり、決定後もさまざまな意見があるようですが、
個人的には、完成すればまた便利に使えるように思い、楽しみではあります。
北陸新幹線の話題がニュースになっていたので、先日の北陸旅行を思い出しました。
片山津温泉では、矢田屋松濤園に宿泊したのですが、こちらの食事にたいへん感動しました。
料理長のモットーが「温故創新」。
コースは、時期により変化をするのでしょうが、
ホームページに、年がら年中エビやカニがが出てくる旅館料理をあえてやめて、
季節の地の食材を生かした素朴なコース料理に仕立てる~とあります。
実際に、食事をする場所の入口には、地元野菜を仕入れた段ボール箱が、
たたまれて堂々と飾られていました。
色どりの良い旬味から始まり、先吸・割鮮・温物・焼肴・火炎・酢肴・揚物・食事・納めのデザートと、
すべて一つ一つ食材を生かしたお料理で、作っている方の心遣いが伝わってきました。
ひとつ残らず、おいしくいただきましたが、あえて上位3品をあげるとするなら、
「温物」~秋の彩り茶碗蒸し 紫菊花餡(栗・銀杏など具材に季節を感じました。)
「揚物」~海老包み蓮根饅頭の揚げだし べっ甲餡(添え物の野菜の茄子・ごぼうチップなども美味)
「食事」の中の留椀~メギスつみれ合せ味噌汁(ほぼ満腹なのですが、このつみれ味噌汁も絶品)
もちろん「割鮮」~金沢中央市場直送仕入れのお刺身四種盛り合せは、新鮮そのもの。
「旬味」の少しずつのお浸しや和え物も、素材の味を生かしていて美味しく、
「火炎」~能登豚のセサミン豆乳健康鍋にもちょっと紅葉麩があしらわれていたり、
とにかく、一品ずつ丁寧に考えて作ってくださったお料理だと感じ入りました。
実は、前日に泊まったホテルで、添え物の野菜が明らかに冷凍ものだったり、
見た目は悪くなくても、素材のこだわりがほぼ感じられないお料理だったので、
ホームページだけでは、なかなか判断できないなと思っていたところに、
この矢田屋さんの心をこめたお料理の数々で、感動したのでした。
11月の途中から、メニューが変更になるようだったので、上記のような内容ではないかもしれませんが、
料理長が変わらない限り、おいしいお料理を楽しめるはずです。
朝食もバイキングではなく、一夜干しのお魚含め、とても美味しい和食でした。
美味しい夕食でほっとして満足し、朝食でその日一日の活力になるというのが、
旅行での食事の意味合いなのだと、今回あらためて感じました。
片山津温泉宿泊での美味!自分勝手ランキングをつけると・・。
2016.12.17