大相撲名古屋場所 5日目
全勝の白鵬は、昨日の不戦勝も含めこちらも全勝の嘉風との結びでの好取組。
と思いきや、あっという間の勝負。
白鵬が、立ち合い左にかわすように上手を取りにいき、
そのまま嘉風を送り出し。
上位陣が安定しない中、横綱としての責任感もあるでしょうし、
嘉風に何もさせぬよう、あたりを交わしながら攻めるのもわかりますが、
全勝同士のいい相撲が見たい・・と思うとちょっと残念な展開。
また、館内がざわざわします。
明らかに「なぁんだ~」という風なお客さんの様子も映っていますし。
これも、白鵬の巧さなのかもしれませんが、
やはり少し物足りなさを感じてしまう・・。
白鵬は全勝。嘉風は4勝1敗となりました。
日馬富士は、昨日まで1横綱2大関を破り3勝1敗の北勝富士との一番。
素晴らしい立ち合いの当たりと速攻で、何もさせずにすくい投げで、
北勝富士の初挑戦を退けました。
日馬富士も、とても速い勝負でしたが、強さを感じました。
横綱らしい、いい相撲でした。
星を五分に戻した稀勢の里は、初日の出ていない勢との一番。
15回の対戦で、まだ勢に負けたことのない稀勢の里。
立ち合いから左が入り、前に出て行く稀勢の里有利かと思いましたが、
こらえて右から攻める勢。小手投げで、稀勢の里を土俵の外へ。
勢は、初日と金星と稀勢の里に対しての初勝利を、
いっぺんに手にした一番となりました。
稀勢の里は、支度部屋に戻る間に、何度か立ち止まり、
足なのか・・・どこかに支障をきたしている様子に見えました。
星はともかく、心配な状態です。
豪栄道は正代との一番。
立ち合いから低く一気に攻めた豪栄道でしたが、
土俵際残されて、いったん組み、また離れ。
最後は右よつに組み止めた豪栄道が寄り倒しました。
豪栄道は3勝目。
高安は初顔の貴景勝との一番。
立ち合いから、高安の強い突っ張りで、
貴景勝は低く攻めることができず、
突き落としでばったりと土俵に倒れました。
高安の圧力の強さが出て、4勝目。
3敗の照ノ富士は、まだ初日の出ない琴奨菊との一番。
琴奨菊が立ち合いから踏み込み、速い攻めで一気に寄り切り。
照ノ富士は力が出ません。
両者、1勝4敗。
関脇どうしの御嶽海と玉鷲の対戦。
玉鷲は御嶽海に7連敗中。
今日も、玉鷲は突っ張ってのど輪で攻めましたが、
御嶽海に下から攻められると後退。
結局、今回も御嶽海の勝ち。
両者、3勝2敗となりました。
3勝1敗と好調の宇良は、大きな栃ノ心との一番。
相変わらず土俵を盛り上げる宇良。
低く攻め、足を取りにいく宇良に、
栃ノ心は低すぎる相手に攻め技が出ず。
足取りで宇良が勝ち、4勝目。
毎日、おもしろい。
遠藤が足を痛めて、今日から休場です。
2か月の治療が必要とのこと。
次の場所までに治るように・・。
今日で5戦全勝は白鵬と碧山の二人となりました。
稀勢の里、心配です。
大相撲名古屋場所 5日目 稀勢の里敗れ3敗に。
2017.07.13