大相撲春場所 千秋楽
平成最後の本場所も今日で最後となりました。
今日は中入り後の取り組みをすべて。
豊ノ島は十両の琴勇輝との一番。
琴勇輝ののど輪をいなして押し出しで豊ノ島5勝目。
来場所はもう一度十両ですが再度の入幕を待ちたいです。
琴勇輝も5勝10敗で来場所の返り入幕かなわず。
矢後と新入幕大翔鵬は、
大翔鵬が立ち合いすぐに左上手をひき、
上手投げで勝って7勝8敗。
矢後は6勝9敗となりました。
松鳳山と勝ち越しのかかった千代翔馬の一番は、
松鳳山が立ち合い張っていき、千代翔馬はけたぐり、
しかし松鳳山の攻めが速く、押し出しで松鳳山の勝ち。
ともに7勝8敗。千代翔馬は十両に落ちてしまいます。
休まず頑張った地元の勢は新入幕照強との一番。
立ち合い右に変わった照強に、勢がバランスを崩し、
照強が引き落としで6勝9敗。
勢は蜂窩織炎もあり、2勝13敗に終わりました。
来場所、全快して出直しを!
佐田の海と豊山は激しい突き押しの応酬でしたが、
最後は佐田の海が寄り切りで5勝10敗。
豊山は5日目からの連敗が止まらず3勝12敗となりました。
ここまで11勝の琴奨菊と9勝の竜電の一番は、
竜電が立ち合いすぐに右上手。
琴奨菊を寄り切って10勝5敗。
琴奨菊は11勝4敗で、「勝てば」の三賞を逃しました。
両者とも立派な成績です。
勝ち越しのかかった朝乃山と琴恵光は、
すくい投げで琴恵光が勝ち、両者7勝8敗。
琴恵光は15枚目なので、この勝利で幕内に踏みとどまれそうです。
勝ち越しのかかった宝富士と石浦の一番は、
宝富士が送り出しで勝って勝ち越しを決めました。
石浦は土俵から遠くまで飛んで行きました。
石浦は6勝9敗。
ここまで11勝の碧山は新入幕で9勝をあげている友風との一番。
勝った方に敢闘賞がかかっています。
立ち合い当たってからすぐに引いてしまった友風。
今場所の碧山にはこれは効きません。
突き倒しで碧山が勝って12勝3敗で敢闘賞を決めました。
友風は新入幕としては立派な9勝6敗。
勝ち越しのかかった阿炎はここまで9勝の輝との一番。
輝の攻めを丸い土俵をフル活用して回り込んだ阿炎。
はたき込みで阿炎が勝って勝ち越しを決めました。
なんと、2勝7敗からの6連勝での勝ち越し。すごいです。
輝は9勝6敗です。
勝ち越しのかかった隠岐の海はここまで10勝の嘉風との一番。
立ち合いは嘉風の方が低かったですが、嘉風の引きに、
隠岐の海がよく見てついていき押し出して勝ち越しを決めました。
嘉風はそれでも立派な二桁勝利です。
勝ち越しのかかった千代大龍と妙義龍との一番。
妙義龍がもろ差しになって有利かと思いきや、
離れたと同時に一気に攻めた千代大龍が押し出しで勝ち越し。
妙義龍は6勝9敗となりました。
さて、優勝の望みの残る1敗の逸ノ城と勝ち越しのかかった大栄翔の一番。
大栄翔が前に出て攻めるところを二度目のはたきで仕留めた逸ノ城。
はたき込みで勝って14勝1敗。優勝の望みは結びの一番の勝敗に。
殊勲賞も手にしました。
大栄翔は負け越しが決まりました。
遠藤と明生の一番は、
立ち合い両者当たって、すぐに遠藤が右上手がっちり。
一瞬の上手出し投げで遠藤勝って7勝8敗。
明生は負けましたが9勝6敗の好成績。
今場所は負けが込んだ魁聖と栃煌山の両者。
立ち合いすぐにもろ差しの栃煌山が、
らしい相撲で3勝目。
魁聖も同じく3勝12敗。
小結の北勝富士と阿武咲との一番。
阿武咲が立ち合いから踏み込んで北勝富士は下がりましたが、
引いた阿武咲にすかさず前に攻めた北勝富士が押し倒し。
北勝富士は7勝8敗となりました。
阿武咲は5勝10敗となりました。
小結御嶽海と錦木との一番。
御嶽海が立ち合いから踏み込んで、
そのまま突き押しで攻めて押し出し。
御嶽海は7勝8敗。三役にとどまれるかどうか。
錦木は4勝11敗となりました。
関脇玉鷲と正代との一番。
立ち合いから玉鷲が頭で当たり、突き押しで攻め、
有利かと思ったところに、正代の巧いいなし。
玉鷲はすっぽ抜けたように土俵の外に。
正代が突き落としの勝利で5勝10敗。
玉鷲も今場所は5勝10敗に終わりました。
これより三役。
千秋楽に勝ち越しのかかったカド番の栃ノ心と、
今日の相撲にほぼ大関昇進がかかった貴景勝。
両者に重圧のかかった大一番になりました。
立ち合いから、貴景勝が思い切って前に出る攻め。
突き押しで一気に栃ノ心を押し出して10勝目。
技能賞も手にしました。
大関昇進をほぼ手にしたのでは・・。
栃ノ心は惜しくも負け越し。在位五場所。
来場所、絶対10勝して大関に戻ってほしいものです。
がんばれ。
大関同士高安と豪栄道の一番。
立ち合いから差し手争い、攻めて前にでるのは高安。
しかし土俵際まで追い込まれた豪栄道がいなして突き落とし。
豪栄道は12勝3敗。
高安は10勝5敗となりました。
千秋楽結びの一番。
全勝優勝がかかった白鵬と鶴竜の横綱戦。
立ち合い、すぐに鶴竜が前まわしを取り前へ。
しかし巻き替えた白鵬。左よつに。
鶴竜上手取れず。
鶴竜巻き返してもろ差しになり攻める。
しかし攻めきれず、今度は右よつに。
両者がっぷり。動きが止まります。
白鵬前に出るも、鶴竜も土俵際残す。
最後は、白鵬が体をまわしながらの下手投げ。
横綱らしい力相撲となり、見ごたえがありました。
42回目の優勝を全勝で決めました。
しかし、土俵下で右上腕を気にする白鵬。
大きなケガでないといいですが。
鶴竜は10勝5敗となりました。
平成最後の本場所の優勝は全勝の白鵬。
各段優勝は以下の通り。
十両優勝は2場所連続で志摩ノ海(木瀬部屋)
幕下優勝は美ノ海(木瀬部屋)
三段目優勝は唐津海(玉ノ井部屋)
と、ここまで全員海がつきます・・。
序二段優勝は先場所の序の口優勝に引き続き狼雅(二子山部屋)
序の口優勝は寺沢(高砂部屋)
悲喜こもごもの春場所となりましたが、
次の本場所は元号が変わってから。
新大関を迎えることになるのでしょう。
元号も相撲も楽しみにしましょう。
大相撲春場所2019 千秋楽 白鵬全勝優勝 貴景勝勝って大関昇進か
2019.03.24