大相撲名古屋場所 12日目
10日目まで安定感のあった白鵬でしたが、
昨日はやはり本人も言うように、緊張があったのか1敗となり、
今日は、もう一度魁皇の持つ記録タイに向けての一番。
今日の結びは、日馬富士と、白鵬に唯一土をつけた御嶽海。
日馬富士の立ち合いが素晴らしい。
低く、鋭く当たってから、左上手で一気に攻め、
御嶽海は何もできずに土俵を割りました。
日馬富士は3敗を守り、御嶽海は4敗目。
白鵬は、昨日高安に勝って勢いづく玉鷲との一番。
立ち合い張ってからかちあげた白鵬。
途中の攻めは、張り手もかなり荒々しく、玉鷲ほぼ何もできず。
最後は寄り切って、白鵬の勝ち。
1敗を守り、そして、1047勝で魁皇の記録に並びました。
偉大な数字です。
明日は結びで高安との対戦。
記録の更新がかかった取り組みとなります。
昨日で3敗となった高安は、同じく3敗の栃煌山との一番。
幕内での対戦成績は、高安の6勝18敗と、ここ何場所か前まで、
高安にとってかなり分の悪い相手です。
栃煌山としても、今までの意地があるはず。
立ち合いは両者五分。しかし、その後の攻めは、栃煌山の気迫の方が
勝っているようにも見えました。
頭をつけながら中に入った栃煌山。
最後は送り出して栃煌山の勝ち。
高安は4敗に。栃煌山はいい相撲で9勝目です。
豪栄道は、輝との初顔合わせ。
立ち合い両者当たってから、豪栄道速攻の突き落としで、
輝はばったり。
豪栄道は7勝目。輝は残念ながら負け越し。
琴奨菊は正代と。
立ち合いすぐに左前みつを取り、一気に攻めた琴奨菊の勝ち。
5勝7敗としています。勝ち越しまではあと3勝。
両者勝ち越しをかけた嘉風と栃ノ心の一番。
立ち合いから、中に入れまいと長い腕で突っ張り、張る栃ノ心と、
どうにか入ろうとする嘉風の攻防が凄まじい。
最後まで我慢した嘉風が、寄り切って勝ち越しました。
館内は激しい相撲に大歓声でした。
膝の状態が心配な宇良は、大きな逸ノ城との一番。
テーピングをした右ひざで、立ち合いから攻めるところも見せましたが、
逸ノ城につかまえられ、最後はその膝があぶなっかしい状態で倒れました。
痛そう・・。状態が心配な宇良です。
2敗の阿武咲は、千代大龍との一番。
立ち合い、千代大龍の当たりの方が勝って、
その後のはたき込みで阿武咲はばったりと前に倒れました。
これで阿武咲は3敗に。
2敗の碧山は3敗の宝富士との一番。
立ち合いから互角の攻めでしたが、碧山の突き放しが勝り、
回り込む宝富士を突き落とし破りました。
碧山2桁の勝ち星で2敗を守り、宝富士は4敗目。
千代の国が絶体絶命の土俵際から逆転して琴勇輝に勝ったのですが、
気迫のこもったいい相撲で印象に残りました。
1敗は白鵬
2敗は碧山
3敗は日馬富士・栃煌山・阿武咲
ここまでが優勝可能な力士です。
十両は、昨日まで2敗だった豊山と朝乃山がともに敗れ3敗。
大奄美は旭秀鵬に勝って3敗を守りました。
4敗は魁聖・妙義龍・誉富士・阿炎の4人。
残りは3日間。
優勝争い、白鵬の記録更新、楽しみな3日間となりそうです。
大相撲名古屋場所12日目 白鵬1047勝達成で通算勝ち星魁皇の記録と並ぶ。
2017.07.20