大相撲春場所が始まりました。
稀勢の里横綱昇進からの、初めての本場所だけあり、
大阪も熱気にあふれていて、15日分のチケットは即日完売だったとのこと。
本場所での稀勢の里の初土俵入りは、他の三横綱に比べて少しテンポが速かったように思いましたが、
堂々としていて、なかなかのものでした。
昇進から、行事やインタビューやらその他もろもろ、
大関時代とは違い、大変な日々だったと思います。
本場所に向けての体調管理や、稽古も今まで通りとはいかなかったことと思います。
が、相撲に向ける態度は、淡々と師匠の教えを守り貫いているようにも思えて、
たいしたものだな・・と感心してしまいます。
今まで稀勢の里が話したところを、見たり聞いたりする機会が少なかったので、
しっかりしているところはもちろんですが、なかなかおちゃめなところもあり、
横綱になってから、少し印象が変わりました。
さてさて、肝心な取り組みは・・というと。
荒れる春場所と、以前から言われてきたこともありますが、
その通りとなりました。
四横綱の中で最初に登場した稀勢の里は豪風との対戦。
それまでとても賑やかだった大阪府立体育館が、時間いっぱいになり行事軍配が返った時点で、
静まり返ったのが印象的でした。
結果は、稀勢の里の快勝。勝った後の、少しほっとした顔に、こちらもほっと一息。
続く、日馬富士と琴奨菊。
日馬富士はまだ万全の状態ではなく、琴奨菊は大関から陥落しこの場所が正念場。
意地を見せた琴奨菊のがぶり寄りの勢いが勝って、日馬富士初日の土。
三人目の鶴竜も万全ではなさそうで、御嶽海に攻められながらも辛勝し、休場明けの初日を白星発進。
そして結びの一番、気合も十分に見えた白鵬。
正代との一番は立ち合い互角にも見えましたが、正代の攻めに引き気味になる白鵬。
その後、足がついていかず、突き落としで正代が三度目の挑戦で初勝利。
舞う座布団・・。
波乱の幕開けとなり、明日からの取り組みがどうなることか。
今日の状態を見た限りでは、横綱全員が安泰というのも、なかなか毎日とはいかないように思います。
そのほか、中入り後で印象に残ったのは、ご当地で声援の多い大関豪栄道。
スリムになり動きのよい逸ノ城。
そして遠藤、高安、宇良が、元気のいい相撲をとっていたよう。
宇良は佐田の海に勝って、新入幕での初日白星でインタビューを受けていましたが、
初々しさの中にも、しっかりとした受け答え。
今場所も、いろいろな技を見せてくれそうな楽しみがあります。
十両では、新十両の石橋あらため朝乃山。そして初めて髷が結えた小柳。
いい相撲で勝ち、楽しみです。
今日を含めて15日間。
さて、どんな場所になるでしょう。
大相撲春場所始まる。初日は波乱含みの幕開け。
2017.03.12