MENU

大相撲春場所11日目。とうとう全勝が一人だけに・・!!

大相撲春場所11日目。
場所が15日制になってから、同場所の力士二人だけが全勝でトップを走っているのは、
初めてのことらしく、新横綱としてだけでなく、
とにかく注目を集める田子ノ浦部屋の稀勢の里と高安。
しかし…今日そのツートップがとうとう崩れました。
稀勢の里は、昨日鶴竜に勝って6個目の金星を取った嘉風との結びの一番。
嘉風のつっぱりに土俵際まで後退する稀勢の里。
しかし回り込んでかわした稀勢の里。
その後も左が入って攻める嘉風に、また土俵際の稀勢の里でしたが、
それをいなしての送り出し。
とにかく相手が見えていて、攻めに反応できている。感心してしまいます。
途中ヒヤッとするのですが、勝った後は当然の結果と思わせる強さ。
今までの稽古の積み重ねが、横綱としての自信につながると、
ここまで安定するものかと。
全勝を守った稀勢の里は、明日は荒鷲戦。
その一番前。稀勢の里が土俵下で見守る同部屋高安と鶴竜との一番。
鶴竜が右上手、頭をつけていい形になり、二度ほど高安は下手投げで崩しにかかりましたが、
ここはさすがに横綱を崩せず、鶴竜の上手出し投げに屈しました。
鶴竜は意地を見せました。
これで、高安は1敗となり、明日も横綱戦。
日馬富士との一番、日馬富士も横綱の意地をみせられるかどうか。
1敗の照ノ富士は荒鷲との一番。
大相撲となりました。
四つ相撲の醍醐味といった感じ。
がっぷり組んでからも、粘る荒鷲。
最後は上手投げで勝った照ノ富士ですが、
とにかく一番強かった時の照ノ富士の相撲+表情に見えます。
これは、ここから先の田子ノ浦部屋二人には脅威。
荒鷲は今日で負け越したものの、強さを感じました。
同じく1敗の栃煌山は千代の国との一番。
土俵際もつれこんで二人ほぼ同時に落ち、行事軍配は千代の国でしたが、
物言いがつき、同体とのことで取り直し。
取り直しの一番は、千代の国が立ち会いに変わったところを、
すかさず攻めた栃煌山の勝ち。10勝目をあげました。
これで全勝が稀勢の里一人。
1敗で追うのが、照ノ富士・高安・栃煌山の3人となりました。
日馬富士は今日は危なげなく御嶽海に勝って、鶴竜とともに8勝目。
3敗は他に千代翔馬と徳勝龍の2人。
琴奨菊は勢との一番。
立ち合いでガツンと当たらずに、左上手を取りにいった琴奨菊。
力を出すことなく、勢にはたきこみで敗れました。
今日の黒星はきついでしょう。
あと4日のうち、3番勝たなければ大関に戻れません。
意地を見せられるか、琴奨菊。
松鳳山と玉鷲の相撲が見ごたえがありました。
激しいつっぱりあいが続いた後に組み、最後は松鳳山の上手投げ。
宇良と石浦はともに勝って6勝。
宇良の体制が低いので、土俵に近すぎて心配になるほど。
でも、おもしろくて目がはなせません。
十両は大砂嵐が2敗、豊響が3敗、4敗には5人となっています。
さて、稀勢の里が単独トップになった11日目。
ここからの4日間、横綱大関関脇と当たりあう中、稀勢の里・高安戦はないわけですから、
やはり田子ノ浦部屋有利となるか。
まだ何が起こるか最後までわからない春場所であります。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる