12月になったと思ったら、あっという間に10日が過ぎ、
そろそろ年末年始の準備に、気をまわす頃です。
おせち料理は、親がずっと手作りするのを、
一緒に作ってきたので、今年も同じように作る予定。
柴犬という犬種が好きなように、
やはり日本の伝統的なものを大事にしたい気持ちもあり。
おせち料理には一つ一つに意味があると言われています。
五穀豊穣や、子孫繁栄などを願い、お正月に定着してきました。
まずは三種の祝い肴と言われているのが、
数の子、黒豆、田作り。
数の子は、ニシンの卵ですが、にしん(二親)から、
たくさんの子ということで、子孫繁栄の意味合い。
黒豆は、まめ(達者)であるように、まめに働くなど、
丈夫で、健康に働けるようにという意味。
田作りは、その昔、五穀豊穣を願い、田畑に小魚を肥料として、
使ったことから始まったようです。
材料のごまめは、かたくちいわしを生のまま干したものですが、
母に「煮干しと違うでしょ」と見せられたものです。
ごまめは生のまま干しているので、目が黒い。
煮干しはその名の通り、火を入れてから干すので目が白い。
「たしかに・・。ふむふむ」と思ったものです。
ちなみに、煮干しなどを扱うと、柴が近くに寄ってきます。
栗きんとん、紅白かまぼこ、伊達巻、昆布巻などは、
口取りと言われています。
これらも、縁起をかつぐいわれがあるようです。
栗きんとんは、黄金色に輝く財宝で、
金運や商売繁盛、豊かさなどの意味。
紅白かまぼこは、日の出の形で、
お正月の初日の出のシンボル。
平安を祈るというところでしょうか。
伊達巻、昆布巻など、
巻いてあるものがおせちに多いのは、
昔は文書が巻物であったことからのようです。
文化を表してていて、学問などの成就という意味合いも
あるとのこと。
このほかに、お煮しめとして使うものに、
「芽が出る」という意味でくわい、
「先が見通せる」レンコンなど
昔の人は、よく考えたものだなと感心します。
諸説あるでしょうが、どれも、家族や国の平安、
繁栄などを願って、作ったものだったのでしょう。
今は、おせちといっても、洋風や中華風などもあり、
バラエティに富んでいます。
いろいろなところで、買ってくることもできます。
どんなふうな形でも、平和で穏やかな日々に感謝しながら、
「いただく」ことで、未来につながるような気がしています。
味付けがしっかりしたものが多いおせち料理なので、
柴にはご法度ですが、だしを取る時のかつお節や、
味付け前のごまめなど、ほんの少しはおすそわけ。
まめでいられますように。
おせち料理の意味
2016.12.10