大相撲初場所4日目
稀勢の里が引退の決断をした今日4日目。
涙の会見となりました。
記者会見では、場所前はケガ以来一番いい動きができていたと、
話していました。
それでも、期待に応えられなかった結果に対し、
引退を決意したということでしょう。
一片の悔いもないと話していましたが、
横綱までの道のり、土俵人生にはきっと後悔はないのでしょう。
ただ、ケガの話になると、涙で、今もケガの前の自分には戻れていないと。
この点については、やはり気持ちが揺れるところなのでしょう。
でも、今日の時点で悔いはないと話すのも正直なところなのだと思います。
実直で寡黙な稀勢の里らしい会見だったと思います。
残念ではありますし、本来の相撲をもう一度見たかったですが、
今は本当にお疲れさまという気持ちです。
この経験を活かして、新しい時代を築く指導者として、
これからも頑張ってもらいたいです。
さて、切り替えて、今日の取り組みは。
千代の国が安美錦に勝って4戦全勝。
遠藤と阿炎との一番は、
両者気迫のこもった相撲で、突っ張りの応酬。
最後は土俵際頭で当たっていった阿炎の勝ち。
阿炎は3勝1敗。遠藤の星は五分に。
竜電と朝乃山の一番も力のこもった相撲となりました。
両者右よつ、竜電が寄り切って勝って2勝目。
朝乃山はまだ初日出ず。
魁聖が大栄翔をよく見て押し倒し4連勝。
3連勝同士の碧山と阿武咲。
碧山がはたき込みで勝ったように思いましたが、
碧山の指が故意ではないが、阿武咲の髷に入っていて、
反則で阿武咲の勝ちとなりました、
阿武咲4連勝。碧山3勝1敗。
全勝同士の御嶽海と貴景勝の一番は、
立ち合い両者低く当たってから、攻防の中で
貴景勝がいなしたところをすかさず前に出る御嶽海。
貴景勝は体が起きてしまいました。
寄り切って御嶽海が勝ち4連勝。
貴景勝は3勝1敗に。
まだ初日が出ない栃ノ心は玉鷲との一番。
立ち合いから前に出続ける玉鷲に、
栃ノ心ほとんど何もできず4連敗。
玉鷲は3勝1敗。
同じくまだ初日が出ない豪栄道は逸ノ城との一番。
長い四つ相撲になりましたが、
いつもなら土俵際まで追い込まれると、
あまり粘りが出ない逸ノ城ですが、今場所は粘る。
豪栄道を寄り切って3勝目。
豪栄道は4連敗。
高安は栃煌山を突き出して2勝目。
昨日まで2連敗の鶴竜は、
妙義龍を押し出して星を五分に。
両者3連勝の白鵬と北勝富士の一番は、
北勝富士が前に出て白鵬を土俵際まで追い詰めましたが、
白鵬が足をうまく残して、北勝富士が突き落としで敗れました。
行司軍配白鵬、同体ではないかと物言いがついたものの、
軍配通り白鵬の勝ち。
相撲では北勝富士が優勢に見えたので、
同体で取り直しかと思いましたが。
これで白鵬は4勝目。北勝富士は3勝1敗に。
稀勢の里引退で、錦木が不戦勝で4連勝。
稀勢の里引退で、複雑な気持ちで迎えた4日目でした。
はらはらしながら見ていたここのところの稀勢の里の相撲。
それが見られないのは寂しいような、
でも少し「お疲れ様」とほっとしたような気持ちもあり。
大関二人の4連敗という大変な場所になっていますし、
白鵬も毎日万全とも言えない状態ですので、
優勝の行方はどうなることやら。
大相撲初場所4日目2019 豪栄道、栃ノ心はいまだ初日出ず。白鵬も辛勝。
2019.01.16